こんには大畑です。雨が降るたびに冬に近づく毎日ですね。

工場ネコ、マイティーボックもPC前の僕のひざの上で寝ております。

暖房器具のない当工場の事務所では唯一のぬくもりです。

さて、タイトルの出力とはエンジンの、言うなればパワー(馬力)です。

ここで言うパワーとは車を走らせる上で使う言葉の『立ち上がり』や『レスポンス』におおきく

関係してきます。

高出力になれば勿論、燃料消費もおおきくなり、爆発力も大きくなって来ます。

じゃあ燃料を多く噴けばパワーはあがるのか?といったらそうではないのです。

燃料だけでは爆発力をエンジンのパワーに変えることはできません。空気と燃料が

うまい具合に混ざり合って燃焼室に送り込まれ、これを圧縮したところに火を付けます。

この作業をくりかえしエンジンは車を走らせることができるのです。

空気と燃料の比率を空燃比といい、理論的に一番よく燃えるとする空燃比を『理論空燃比』

といいます。理論空燃比は14.7:1とされ(空気:燃料)この値を1.00λ(ラムダ)します。

また燃料とはエンジンの爆発温度を下げる効果ももっているので燃料を多く噴くことによっ

てエンジンの保護的な役割も担っております。

僕が色んな車のセッティングをした上で感じるのは空燃比12〜11付近が一番パワー

が出ているように思えます。しかしこのときの排気温度(回転数にもよりますが)

は900℃付近〜上になってしまうのでエンジンにはかなりの負担をかけています。

ノーマル車の空燃比はかなり濃い(燃料が)状態でエンジン損傷を抑えた形に

なっております。そこをうまく使って出力をあげてやれば『力強さ』を引き出せると

ぼくは考えております。『チューニングカー=燃費が悪い』ではこのご時世だれも

車をいじらなくなっちゃいますよね。燃費をよくする事もまたチューニングなのです。